陰部のかゆみと不妊

陰部にかゆみが生じてしまった時、真っ先に思い浮かぶのが性感染症だろう。かゆみを必死に我慢しながら頭の中で記憶をたどり、思いあたるフシを探り出そうとするはず。

思い当たるフシがあったり、性感染症の自覚症状が出てきたとしても婦人科へ受診に行くのはためらいもあり、なかなか足が運ばないもの。しかし、放置してお くと進行して体に深刻な影響をもたらすことがある。女性の場合、とくに注意しなければならないのが不妊症になってしまうことである。

陰部にかゆみを生じさせる性感染症としてはカンジダ膣炎や、毛ジラミなどが代表的なものだが、トリコモナス膣炎というものもある。これはトリコモナス原虫というものが性器内に進入することで炎症を発症させるもの。

放置しておくと不妊症の原因に

このトリコモナス膣炎は初期の間は自覚症状のないことが多く、その間に性交渉を行い、他の人に感染させてしまうことも多いとされている。女性の自覚症状としては黄色く匂いの強いおりものが増えてかゆみが生じる。

治療は内服薬か膣坐薬を用いて行われ、10日程度で完治することができる。しかし再発を繰り返しやすく、定期的な診断が必要となることが多い。

これを放置しておくと炎症が卵管まで進み、不妊症の原因となるのみならず、妊婦が感染した場合、早産や流産の危険性が出てくる。

トリコモナス膣炎のほかにも淋病も放置すると不妊の危険性が生じる危険な病気である。

このように、陰部にかゆみをもたらす性感染症の中には非常に怖いものもある。婦人科へ行くのをためらいつつ放置したことによって不妊症にでもなってしまえば悔やんでも悔やみきれない。そうならないためにも早めの受診が求められる。